公務員試験(農学系)に3回目で合格した既卒ニートが、受験生たちに伝えたいこと
挨拶
お疲れさまです。
コロナウイルスの第3波がやってきていますが受験生の皆さんはいかがお過ごしでしょうか?
筆者は2020年度の試験に合格できて進路を決められたので、色々あって今地方でアルバイトをしております。
未来が保証されたニート最強です。
さて、今回の記事はタイトル通りです。
長々と書いても仕方ないので、ざっくり簡潔に書いていこうと思います。
筆者の基本情報
年齢
:27(受験時)
職歴
:民間1年ちょい(SE)、地方自治体アルバイト1年(庶務)
受験区分
:農学系
受験歴
:1年目;県庁(不合格_論文書ききれず)
:2年目;国家一般職(不合格_筆記低すぎた)、県庁(不合格_10点足りず)
:3年目;国家総合職(辞退_面接バッティング)、国家一般職(最終合格)、県庁(最終合格)
合格できたのはコロナウイルス感染拡大の初年度でした。
それも含めて事情が異なる読者の方も多いかと思いますが、何かしらの形で転用できる情報を乗せられると思います。
ちなみに受験して合格をいただいた県庁は地元ではありません。
※試験区分の関係で、基本的に農学系受験を念頭において書いていきます。
するべきこと
公務員試験を受ける上で受験生がするべきことは
①筆記試験の勉強
②官庁、業界研究
③面接の準備(自己分析、本番想定の練習)
主にこの3つです。
色んな参考書や雑誌に書いてある超基本的なことです。
乗り切った後に思うと至極当たり前のことですが、アホなのでこの三本柱の重要性に気付くまで2~3年もかかりました。
②と③を疎かにしていたことが、不合格が続いた主因だと思っています。
①筆記試験の勉強
がんばれ。
今回伝えたいことは勉強方法のノウハウではないので割愛します。
後々書くかもしれません。
一言で言うならば、「志望官庁よりもレベルの高い官庁も受験しろ」です。
そうすれば間違いないです。
②官庁、業界研究
国家
白書を読め
食料・農業・農村白書です。
これを読めば、農業が現在どのような状況にあるのかがよく分かるので、国家組以外も読む価値があります。
志望動機作りにも組み込むことができるので、読んでいるかいないかで二次試験以降の手応えが如実に分かれると思います。
文量がそれなりにありますが、絶対にきちんと読むべきです。
講演会へ行け
コロナ時勢になってしまい、かつて開かれていたモノたちが現在も開催されているのか分かりませんが、世の中では講演会というものが多く開かれています。
農業従事者向け、業界メーカー向け、研究者向け、学生向け、公務員試験受験者向け、等々色々な毛色のものがあります。
その内容を全て吸収しろとか、業界に知り合いを作れとか、そんなレベルの高いことをする必要はないです。
リアルに産業に着手している人たちの話を聞くことで、無意識にアンテナが立つようになり、興味の幅を広げたりモチベーションを上げることができます。
また今業界でホットな話題を掴めるので、面接等々でも役立ちます。
霞が関に通え
・上記トピックに連動したもの
自分はN省しか受験しなかったので他の省庁は分かりませんが、N省は秋~冬にかけてかなりの回数で講演会を開いています。
国が主催している講演会は実際に働いている職員の方(しかも大体えらい人)が、従事している業務の深いところまで、分かりやすく解説してくれるので、農政に興味を持っている人であれば面白いと感じる話題が多いでしょうし、国の農政がいかに幅広いものであるか知ることができると思います。
もう1月下旬なのであと今年度はあとどのくらいやるのか分からない&コロナ下で状況が変わっているかもしれませんが、遅いことはないはずなので、調べて参加しましょう。
・何度も通っている内に顔を覚えてもらえる
自分は不合格になった年の秋、次回の試験までこの一年どう過ごそうかと悩んでいたところ、N省が就職相談を受け付けていたので試しに問い合わせしました。
そして、官庁訪問等々でお世話になった人事担当の方とサシでお話する機会をいただけました。
じっくりと聞きたいことを聞くことができましたし、講演会等も合わせてそうやって通っていると自然と顔を覚えてもらえるもので、その実感が湧くと不思議とやる気が出てくるというものです。
翌年の4月には担当者の方が変わってしまったので、せっかく人事担当の方と築いたコミュ(勝手に思うだけならタダ)がリセットされてしまったと少し落胆したのですが、新しい担当者の方にも懇意にしてもらっていた気がするので、コイツは意欲の高いやつだという引き継ぎされていたのかもしれません。
まぁそれは冗談ですが、それで良いように自己暗示できればこちらのものなので、やっぱり霞が関には通うべきだと思います。
・官庁訪問の緊張度が全く違う
選考の場で初めて降り立つのと、数回行ったことがあるというのでは緊張の度合いが倍以上違います。
場馴れのためにも行くべきです。
地方自治体
白書を読め
私が受験した県では「○○県xか年計画」みたいなものがありました。多分どこの自治体にもあると思います。
国と違って地方自治体では受験する試験科目の分野のことだけでなく、自治体の基本情報は薄く広く頭に入れておいた方がいいため、それを網羅するのにうってつけです。
国の白書と比べるとおそらく該当職種の産業については情報が少ないと思いますが、国の白書も合わせて読むことでカバーできます。
職種の産業については国の白書、受験する自治体の地域のことについてはその自治体の白書、のように読み分けると良いと思います。
受験する県、市に足を運べ
実際に地域を見て回るのは大切です。ネタ作りになります。
面接等で質問された時、ネットで調べて暗記したことを思い出すのと、実際に見て聞いて触れたことを思い出すのとでは回答の質に明らかに差が出ます。
自分は受験した自治体が地元ではない場所だったため、小旅行気分を味わえて単純に楽しかったです。
例えばですが、自分は直売所を回ったり、県庁が主催している定期市(県庁前で地元の農作物を販売するイベント)で役所がブランド化を推進している農産物を買って食べ、役所の人と話したりしました。
HPを舐め回せ
役所のHPは作りがお粗末で情報不足なことも多いですが、案外面白い情報も乗っているものです。
上記した道の駅や、定期市が開かれていることもHPを眺めていて知りました。
そういうネタ集めとして有効だと思います。
お国にも同じことが言えます。
知事会見を見ろ
今自治体で最も問題になっていることが取り上げられるのでリアルタイムな情報収集として使えるというのもありますし、リーダーがどんな人なのか知っておくのは地味に大事です。
知事会見を見るとやっぱりその人がどんな人なのか気になるもので、その流れでwikiなんかを調べるワケです。(調べてください)
自治体のトップに立っているような人って、やっぱりすごい経歴を持っているもので、スゲー人なんだなぁと思うとちょっとやる気が湧いてきたりするものです。
また、以前官庁訪問の記事でも書きましたが、なんとなくでも働いている人の顔をイメージできるかできないかでは結構違います。
俺はそこまで調べたんだから大丈夫!という謎の自信につながるのもあります。
自分は、「政治家の人ってこういう喋り方をするんだなー」みたいな、その程度の感覚で流し見していました。
③面接の準備(自己分析、本番想定の練習)
予備校へ行け
自分はLecで論文と面接の講座を受講していました。
筆記を独学でこなしたとしても、この2つだけは絶対に予備校へ行った方がいいです。
この2つは一人では絶対に対策できません。
友人や教授を利用できる人はいいですが、自分のような既卒ニートは詰んでいるので頼るほかありませんでした。
不合格になった年は、面倒臭さとお金が勿体ないという理由から「まぁなんとかなるっしょw」と自分に言い訳をして利用しませんでしたが、現実は甘かったです。
蓋を開けてみたら点数がめちゃくちゃ上がったかというとそんなことはありませんでしたが、予備校に通うことで講師から色んな話を聞くことができたのが良かったと思います。
試験そのもののこと、公務員に関する雑談、世の中の情勢、もろもろです。
それにより公務員試験そのものへのモチベーション維持ができる&危機感を持つことができるので、「該当の試験そのものの点数が上がるとは限らないが結果に直結する」ものだと思います。
講師の方との相性はあると思うので無責任にオススメはできませんが、渋谷校の白取先生の講座はどちらもとても良かったです。
(不合格になった年にも他の講師の講座を受講していたのですが、合格した年は白取先生の講座を受けて20点上がりました)
④その他
霞が関ばたけ
農林水産省の職員さんたちが運営しているイベントです。
農学系の受験生は絶対に参加する価値があります。
概要はHPを参照して下さい。
コロナ以前は月に2回、都内で早朝から対面形式で行われていましたが、現在は月1オンライン形式で開催されているようです。
自分は東京の山奥から通っていたのでほぼ始発で家を出ていたのですが、いい時代になりましたね(諸説ある)
農業従事者や業界人から農業に興味のあるママさん学生さん、ニートにいたるまで幅広い肩書の人が参加します。
ニートは私だけだったかもしれません。
興味があれば誰でも参加OKと公言されている通り、年齢や肩書に関係なく受け入れてくれる懐の深さがあります。
空気というか雰囲気がとても優しいです。
対面形式の時代は、公演終了後に自由に雑談する時間が設けられており、参加者で交流することができました。
名刺交換を皆さんよくされていましたが、私はニートだったのでもらうだけでした。
そんなんでも許されます。
定期的に開催されるのでモチベの維持になりますし、ホットな話題を掴むことができます。
個人的な話ですが、ニートゆえ社会から隔絶されていたので、単純に社会人の方たちと交流できるのが精神安定のためにとても良かったです。
また人によっては本当にどうでもいいことかもしれませんが、N省の職員さんや業界人の方々と話すことができるのはモチベ維持にすごく有効でした。
これを読んだ人は絶対に一度は参加しましょう。(興味のあるトピックの日だけでも)
※毎回定員が決まっている&人気イベントで締め切られるのが早いので、早めの予約をオススメします。
何が必要か考える
身も蓋もないことも言いますが、コレに尽きると思います。
何をしていいか分からないから皆んな悩むものですが、じゃあ考えようという話です。
自分もそのタイプに漏れず、不合格だった1年目は筆記試験対策のみ、2年目は加えて資料を漁るのみだったのですが、3年目になって足を動かすようになったことで合格を貰えたと思っています。
色々と書いてきましたが、あくまでこれは私にとって成功だったコトなので、結局は自分に何が必要なのか考えてそれを実行するのが一番効果的なはずです。
怖気づくな
主に、自分と同じ公務員浪人に告ぐ。
自分は既卒で大した職歴もないので、どうしても情けなさと恥ずかしさみたいなものがあり、キラキラの新卒やバリバリの社会人に混じることにビビってしまい、当初は説明会やイベントに参加するのが億劫だったのですが、不合格になったことで何かが吹っ切れて、そういった怖気づきを幸運にも克服しました。
それからあちこちに足を運ぶようになって気付いたのですが、世の中の人は誰も自分のことなど気にしていないものです。
当然といえば当然です。
隣に座っているコイツが無職のニートであることなどどうでもいいのです。
もしかしたらどうしようもないクズと心のなかでバカにされているかもしれませんが、別にバカにされたところで死ぬ訳でもないですし、あはは~~~と開き直っていればいいのです。
むしろそういう時は自分に対して本気になれているはずなので、惰性や人に流されて就活している受験者には負けないはずです。
不合格になっても、受験する中で学んだことを次に活かせばいいのです。
自分は不合格になった年に官庁訪問を一度こなしたことで、翌年合格した時にはかなり余裕を持って挑むことができました。
自分にできること、やってきたことで、他の受験者たちにマウントをとっていきましょう。
この数年の受験を通して学びましたが、最後は心に余裕がある人間が勝ちます。
SNSは断とう
他人のことを気にしている暇があったら自分のことをしましょう。
筆者はtwitter断ちをしたのですが、これも成功の要因だったと思っています。
厳密には断ったというより、使い方を変えました。
具体的には元々使っていた数百人フォロワーがいるアカウントを封印して新たにアカウントを作りました。
新アカでフォローした人数は必要だと思ったほんの数人で、原則としてタイムラインを見ない独り言ツールとして使うようになりました。
思考の言語化は生きていく上で重要なので、本当の意味での独り言ツールとして利用するには、twitterは良いものです。
ただ、惰性で使っていると情報の波に飲み込まれて頭が混乱するので、特に受験シーズンは使い方に工夫をすべきです。
iosの人にオススメのクライアント。
カスタマイズでホーム画面からタイムラインを消去できるので便利です。
他人のどうでもいい情報は遮断し、必要な情報を取捨選択して自分本位で生活しましょう。TL眺めてる暇があったらゲームでもしてる方がよっぽど生産的です。
情報の断捨離をすると頭が相当スッキリするのでオススメです。
まとめ
長くなりましたが具体的な要点を並べると
・志望官庁よりもレベルの高い試験の勉強&受験しろ
・白書を読め
・足を運べ(講演会などのイベントへ参加、志望自治体へ遊びに行くなど)
・予備校へ行くのはためらうな
・自分には何が必要なのか考えろ
・SNS断ちしろ
です。
昨年以前の、部屋でもぞもぞしていた受験中の自分にも言って聞かせてやりたいのですが、
四の五の言わずにとりあえず手足を動かせ。
気分がノラなくて筆記の勉強ができない時、机にかじりついて筆記の点数を上げようとするよりもよっぽど良いと思います。(もちろん筆記はちゃんとやろうね)
時間のない時はネットで農業関係の記事を漁るとか、官庁のHPを見るとか、農業に関する本や漫画を読む、そんなんでよいです。
頑張って足は動かしましょう。環境や行動が人を変えます。
受験シーズンだけで良いので、興味のベクトルを農業に振り切りましょう。
農学の試験を受けようとしている人ならば、その内絶対に興味を持てる項目が見つかると思うので、そこを研磨していきましょう。
ちなみに私は、合格年次も相当息抜きしながら生活していました。
そんなんだから数年もかかるんだよという感じでしょうが結果オーライです。
その辺はまた気が向いたら書こうと思います。
昨年もそうでしたが、コロナ騒動で公務員試験にもその余波が押し寄せていると思います。
色々な事情で大変だと思いますが、私にできたのだから、あならにもできるはずです。
皆さんの健闘を祈ります。
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以上です。
質問があれば、メールやコメントなど下されば返信します。
今は暇こいてるので、そこそこ早めに返信できるかと思います。
514koro@gmail.com
体験談 国家一般職__官庁訪問
基本情報
2日目に参加。
参加者は20人ちょい。
開始は9:00、退館は18:00頃。
日中でのエレ送はなく、終了時まで全員生き残っていた。
朝~会場入り
前日の晩によく眠れず(緊張とかではなく、暑くて寝苦しくて)行きの電車で爆睡してしまった。
目を覚ました時には既に終点の新宿に着いており、他の乗客はほとんど降車済みで、乗車して向かいに座ったと思わしきおじさんが心配そうにこっちを見ていた。
もし起きれなかったらと思い、ヒヤっとする。
地下鉄を乗り継ぎ、霞が関に8:26到着。
集合は8:30~9:00。
早く行き過ぎて座席が採用担当者の真ん前になったりするのが嫌だったので、駅を出た後少しうろうろしながら怪しまれない程度にマスクの下で発声準備。
8:40頃に入口で受付を済ませ、会場に入ると既に座席の3/4くらいが埋まっていた。
なお座席は既に決められていた模様。
どういう基準かは不明だが番号が割り振られており、予約時の先着順かとも思ったが、私が予約をしたのは予約日の昼過ぎとかだったのにも関わらず1桁だったので、おそらく別の基準がある。
普通にランダムかもしれない。
座席は長机4つで1グループといった感じで、終始各グループで会話がなされており、完全に静まり返るということはなく、待合室は1日を通じて和やかであった。
開始~日中
9:00を過ぎ、採用担当者から一日の流れと、長いのでリラックスして過ごすよう伝えられる。
コロナ禍という事情もあるのでどうなるかと思ったが、待合室では自由に飲食、会話もろもろが可能で、本当にリラックスして過ごすことができた。
待機時間は基本的に各机でおしゃべりしていた。
そしてまさかのトップバッター。
担当者と一緒に部屋を出て、指定の部屋に向かうよう伝えられる。
「トップバッターだけど、緊張してますか?」
「以前に話したことある方だと思うので、リラックスして挑んで下さい。」
「それでは頑張って。行ってらっしゃい!」
呼ばれて待合室を出ると、毎回こんな感じで送り出された。
採用担当者の方とは既に面識があったが、本当に優しくて物腰の柔らかい方で、彼に救われた受験生も多かったんじゃないかと思う。
各面接については、後述。
他の受験生も驚いていたが、テンポがとにかく早かった。
午前中に面接3回、面談1回。
午後に面接1回、面談1回。
面接
面接官は全員面識のある方だったため(総合職の事前面談/官庁訪問、一般職の事前面談を通じて)、かなり落ち着いて話ができた。
初対面でなく、トータルで20~30分そこらであっても、話したことがあるというだけで人間はだいぶ緊張を解かれるようだ。
事前面談の際にそこそこ踏み込んだ話をしていたせいか、逆にこの日はあまり踏み込んだことを聞かれず、答えに詰まることはほとんどなかった。(面接官の方々が一人の受験者のことをそんなに覚えているとはとても思えないが)
質問一覧
・この一ヶ月どう過ごしていたか?
・併願先とウチ、両方受かったらどうする?
・短所について、これは長所のようにも思えるけど?
・短所について、どう対処している?
・周りからどんなキャラだと思われている?
・志望動機
・全国転勤についてイメージはできている?
・どこの地方に行きたいとかある?
・民間ではどんな仕事していた?
・(↑に続けて)じゃあ〇〇について知見があるんだ?
・年齢的に新卒の子たちとは離れてるよね?そういう人は多いから問題ないけど、それなりに覚悟してほしい、大丈夫?(出世に関することかと受け取って返事をしたが、もっと多くの意味が含まれていた気がする、詳細は不明)
・部活、サークルについて
・そこでの役割
など
他の受験者とも情報交換したが、大学での研究、仕事の理解度等について踏み込まれたという人はいたものの、どれも想定できる範囲のものであり、さほど厳しい面接は行われなかった。
面談
面接とは異なり、待合室の一角をパーティションで区切って行われるもの。
選考に関係ないエリアで、職員にいろいろな相談ができる。
面接の合間に2回行われた。
聞いたこと
・県庁と国般の職域の違い
・実際に従事してきた仕事について
・就職の際に、他の機関は併願していなかったか、国を選んだ判断基準は何だったか
・実際に働いてみて、どうか
など
座談会
一般職の職員4名と話す機会も設けられていた。
座談会で職員から聞いたことをそのまま面接に利用することもできるので(自分はそれでかなり救われた)、他人がする質問への回答も集中して聴いておくと吉。
昼食
12:00~13:00まで1時間の昼休憩。
食堂へ行ってもよし、売店で買ってきて待合室で食べてもよし。
自分は昨年の経験から持ち込んでいたほうが良いと思ったため、おにぎりとパンを持ち込んでいた。
自分のグループでは持ち込みがもう一人いたため、売店で買ってきたものを待合室で皆で食べることになり、他のグループの持ち込みの人も合流してわいわいした。
他のグループはほとんど食堂に行っていた。
面接終了~退館
何回やりました?俺まだ4回だ...人によって違うのかな?などとざわついている内に全体の面接が終了、時刻は16:30。
面接回数はほとんどの人が4回、多い人は5回だったらしい。
結果のフィードバック準備が整うまで、待機命令。
そして17:45頃に終了告知。
一人ずつ呼ばれ、部屋を出ていく。
呼ばれる順番は、番号順とかではなく五月雨で、早いほうが良いとか悪いとか、分からない。
切られる人は、もしかしたらその時点で、何かあったら連絡します的なことを言われて終了だったのかもしれない。
生き残った人は、別室に呼ばれ、そこで面接官からフィードバックを受ける。
自分は10番目いかないくらいに呼ばれ、退室。
採用担当者から、それとなく結果を伝えられ、指定の部屋に行くように指示を受ける。
昼に面接をやっていた部屋で、前に置いてある椅子に座って待機。
後から来た人とひそひそ声で雑談していると、部屋から受験者が出てきて、入れ替わりで入室。
「今日はお疲れさまでした」
「今日は4人と面接をしていただきましたが、全員の評価が非常に高いです」
「今県庁の合格をもらっているようだけど、正直なところ、今志望度はどのくらい?」
正直、少し迷っています。
ですが、現場に近い場所、政策作りに近い場所、どちらでも仕事をするチャンスがあるのは非常に魅力的に感じており、やはり国の方が志望度は高いです
「そうですか、もし今ここで、決断をしてもらえたらお伝えしたいことがあるのですが」
~~~
と、まぁ詳細は省くが、大人()な会話がなされた。
人事院面接もがんばって、バカなことはしないように、などなど忠告を受けて退室。
部屋の前にいる受験者たちに挨拶して、18:00頃に退館。
正直迷っている自分としては、なかなか心揺さぶられるイベントだった。
結構強引なことするなぁと思ったが、そもそも官庁訪問で禁止されている囲い込みという領域で話を持ちかけてきた以上、言うべきことは言うべきだし、就活なんてお互い諸々の事情を分かった上でのジャブのかまし合いだと割り切ることにした。
めちゃくちゃ嬉しかった。
昨年もクリアこそしたものの、最終面接進んでいいよ程度の感じだったため、官庁訪問でもやはり評価ランク付けはされるようだ。
筆記の自己採点してないけど、ボーダーギリだったらダメだろうなぁと思いつつ、帰路に付く。
スピーディだったし、公開処刑がなかったためか待合室は終始和やかだったのであまり疲れていないと思ったのだが、電車で座った途端に気を失って、気付いたら最寄り駅のすぐ手前だった。
家族に報告して、喜んでくれたのが何より嬉しかった。
感想
官庁訪問までの過ごし方が超大事です。
上記したが、自分は総合職の選考、説明会、セミナー等々でこの一年霞ヶ関に足繁く通っていた。
それによる場所への慣れ、人への慣れが結果につながったと思っている。
試験当日だけが本番ではありません。
体験談 国家一般職__事前相談会
ほぼ同じ内容のイベントにも関わらず、総合職は「面談会」、一般職は「相談会」と名称が分けられていたのは地味に謎であるが、そんなことはさておき。
8月の上旬、延期された筆記試験の直前に、ミニ官庁訪問とも言うべき事前相談会に参加した。
私は東京都に住んでいるので、本省に足を運んだが、なんと現地参加者は4人しかいなかった。
対面とweb面談の選択肢があったため、地方組は9割9歩web参加だったようだ。
日程によっても微妙に違いはあったようだが、早い日程でも似たような感じだったらしい。
当日の流れ
9:00 集合
10:00 面談1回目
11:00 2回目
11:30 座談会
12:00 昼休憩
14:00 3回目
15:00 4回目
16:00 終了
他の官庁訪問系イベントと同じく、待合室では受験生が指定された長机の座席に座り、採用担当者が一人、受付で忙しそうにしている。(おそらく面接の時間調整)
待機時間は基本的に飲食可、おしゃべり可、リラックスしてお過ごし下さいとのことで、よほどのことがなければ受験者で情報交換や雑談して過ごすことになると思う。
一日ではあるが、長い時間一緒にいることになるので、積極的に喋ると良い。
質問一覧
・前の仕事は何をしていたのか
・退社理由は?
・もし採用になったらいつ頃から来れる?
・前の仕事で学んだことを農業の分野でどんなことに活かせる?
・やりたい仕事はなに?
・(↑を受けて)その分野で起きている問題を解決するためにどんなことが有効だと思う?
・(↑を受けて)それって気の長い話だと思うけど、生産者はもっと簡潔な対応を望んでいるかもよ?
・一般職は転勤の多い仕事だけど知ってる?
・どこか行きたいところはある?
など...
感想
面接じゃない
想像以上に面接じゃなかった。
面接官から仕事の説明していただく時間がかなり多く、「これから受験しようとしている省庁の理解を深める場」というのは言葉通りだった。
総合職の事前面談会と比べると、だいぶマイルドな印象で、圧迫感は微塵も感じなかった。
面接官との面識
この日に話をした面接官は4人だったが、総合職の事前面談回、官庁訪問(どちらもweb面談)で話した人が一人いた。
面識ってそんなに大事?と疑問に思う人もいると思うが、初対面の人と、一度でも顔を合わせた人とでは喋りやすさが段違いなので、面識があるというのはかなりのアドバンテージである。
また、一人だけかよという感じかもだが、一人でもそういう人がいると緊張は和らぐもので、一回でも上手くいくとその後の面談も上手く喋れるようになるものである。
そういう意味で、惨敗した総合職の面談・面接だったが、受けておいてよかったと思った。
対面かweb面接か
自分の場合だが、やはり対面の方が圧倒的に喋りやすかった。
画面越しの会話だとどうしてもその人の雰囲気が冷たく(機械的というか...)感じられるし、やはり対面で話す時の人の温もりみたいなものを感じられるかそうでないかというのは結構重要だなと思った。
なので、面接や面談でweb参加と現地参加で迷っている人には、私は圧倒的に現地での対面の面談をオススメします。
また、上記したが、他の受験者との交流できるというのも個人的には良ポイントである。
web面接だと待機時間を基本的に一人で過ごすことになるので、待ちくたびれるし途方もなく疲れる。
部屋で一人の方が気楽な気もするが、実際過ごしてみると、いつ来るか分からない面接開始の電話に8時間近く待たされるというのは、すごい心労になる。
多くの人は緊張すると思うので、待機時間のコンディションも面談・面接に影響が出ることを考えると、緊張から気を紛らわす、リラックスするという意味でも、現地参加で同じ境遇の戦友と時間を過ごすというのはかなり重要だと思う。
さらに言うと、この日の座談会で職員から得たネタがかなり有用で、この日の面談も、官庁訪問も、それを使って乗り切ったと言っても過言ではない。座談会にはできるだけ参加しようねという違う話になってしまうが、そういう意味でも、情報収集の場として現地参加はかなり有用だと思う。
結論
面談系のイベントは本省へ行こう
体験談 国家総合職__事前面談会&官庁訪問
事前面談会とは、新型コロナウイルスによる国家総合職採用フローの後ろ倒しに伴い、今年に限りという形で行われたもの。
言ってしまえば、軽い官庁訪問を本番前にweb面接でやろうみたいなノリ。
「採用選考とはなんの関係もありません」ということだったが、そんなはずない...
当日の動き(事前面談、官庁訪問ともだいたい同じ)
7:30
起床、そわそわする
8:00
バナナを食べる
8:15
シャツだけ着る、背景の仕切りを用意する
8:20
カメラテスト、メール起動
8:45
パンツをはく
9:00
開始案内のメールがくる
9:30~9:55
面接1
11:20~11:40
面接2
12:38~13:00
休憩
16:11~16:49
面接3
終了
「順番が来たら電話するので、それまで待機していて下さい」という旨の連絡を朝イチでもらう。
なので、一日中お茶を飲みせんべいを食べながらひたすら待機していた。
専門の勉強しようとしながら待機しようとしていたが、全く集中できず、2chの総合職スレを見ながらずっとそわそわしていた。
昨年官庁訪問に行ったので分かっていたが、とても疲れた。
むしろ現地に行けば、受験生たちと話すことができるので、まだだいぶマシであった。
自分の部屋にいるだけ相当楽なんじゃないかと思っていたが、その逆で、孤独がゆえに不安を煽られていたように思う。
質問一覧
・経歴が面白いけど、どういう経緯でこうなったの?
・公務員になりたいと思っているのはなぜ?
・専門は何?
・xx省と〇〇県、志望の比率はどのくらい?
・性格について、どうやって自己分析した?
・具体的に研究ってどういうことをしていたのか、またその成果はそのような形で出たか?
・経歴について、何をやっていた?(民間と自治体の両方)
・民間から公務へ映ってきた理由は?
・xxと携わるなら現場に出る民間のしごともあると思うが、そこについてはどう考えてる?
・最近イライラしたこと、嬉しかったこと
・ストレスを感じる時について
・経歴を簡単に
・志望動機を簡単に
・空白期間はなにやってたの?
・具体的にやってみたいことってある?
・(↑を受けて)xxってやるならどうする?
・(去年も国般を受けたという話をして)なんで落ちたと思う?
・我々の仕事は、現状を分析して、その問題を見つけていくという仕事だが、それは得意か?
比較的オーソドックスな質問であったにも関わらず、面接の準備をしておらず、また自己分析がきちんとできていなかったために惨敗だった。
また、とある面接官と話している時、まともに言葉が出てこなくなってしまった。
多分だが、ちょっと目つきが怖い人だったため、話をきちんと聞いてないように見え、何を言っても聞き流しているような気がしたからだと思う。
準備不足がゆえの自信のなさが如実に出たと思っていて、そういった相手の様子や周囲の受験者に振り回されることなく、自分のペースを保たないといけない。
結果、事前面談会、官庁訪問ともに1クール目で撃沈した。
初回をクリアすると2クール、3クールと話す機会をもらえたようなので、要は打ち切られたということである。
事前面談会と官庁訪問につながりがあるかというと分からないが、事実として面接官は共通だった。
つまり、事前面談会で印象の良くなかった受験者は、官庁訪問の際にそういうバイアスがかかった状態で受けざるを得なかったということだ。
そんな訳で、惨敗だった総合職の事前面談&官庁訪問だが、この時の経験がのちのち効いてくることになる...。
私の公務員試験受験カレンダー2020
タイトルそのままです。
私が過ごしたこの半年の受験イベントカレンダーです。
3/27
国家総合(申込)
4/4
国家一般(申込)
4/7
コロナ緊急事態宣言(発令)
4/26
国家総合(1次_筆記)→延期
5/5
県庁(申込)
5/24
国家総合(1次_筆記)→延期
5/25
コロナ緊急事態宣言(解除)
6/14
国家一般(1次_筆記)→延期
6/23
国家総合(事前面談会)
6/28
県庁(1次_筆記)
7/5
国家総合(1次_筆記)
7/16
県庁(論文)
7/20
国家総合(web官庁訪問)
7/26
国家総合(2次_論文)
8/3
県庁(2次_面接)
国家総合(2次_人事院面接)
8/7
国家一般(事前相談会)
8/9
国家一般(1次_筆記)
9/1
県庁(結果発表)
9/4
国家一般(官庁訪問)
9/15
国家一般(2次_人事院面接)
10/13
国家一般(結果発表)
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今年は新型コロナウイルスの大流行があり、その影響で公務員試験も大きくスケジュール変更がありました。
具体的に、私が受けた試験では
・試験日程の延期
・一部試験の中止(国家総合の専門筆記、県庁のグループワーク)
・特殊イベント(国家公務員試験の事前面談/相談会)
がありました。
モチベーションの維持が上手くできたか、筆記試験が延期されたことによる勉強時間の確保・それによる受験者全体の点数底上げ、中止になった試験が得意だったか不得意だったか、など結構大きな影響があったと思います。
そういうところに関しても、追々書いていきたいと思います。