農業系公務員受験のログ

農業系公務員受験のログ

既卒が農業系公務員試験を受験した記録です。アホなので3回目でようやく県庁に合格しました。

体験談 国家一般職__官庁訪問

 

基本情報

2日目に参加。
参加者は20人ちょい。
開始は9:00、退館は18:00頃。
日中でのエレ送はなく、終了時まで全員生き残っていた。

 

朝~会場入り

前日の晩によく眠れず(緊張とかではなく、暑くて寝苦しくて)行きの電車で爆睡してしまった。
目を覚ました時には既に終点の新宿に着いており、他の乗客はほとんど降車済みで、乗車して向かいに座ったと思わしきおじさんが心配そうにこっちを見ていた。
もし起きれなかったらと思い、ヒヤっとする。

地下鉄を乗り継ぎ、霞が関に8:26到着。

集合は8:30~9:00。
早く行き過ぎて座席が採用担当者の真ん前になったりするのが嫌だったので、駅を出た後少しうろうろしながら怪しまれない程度にマスクの下で発声準備。

8:40頃に入口で受付を済ませ、会場に入ると既に座席の3/4くらいが埋まっていた。
なお座席は既に決められていた模様。
どういう基準かは不明だが番号が割り振られており、予約時の先着順かとも思ったが、私が予約をしたのは予約日の昼過ぎとかだったのにも関わらず1桁だったので、おそらく別の基準がある。
普通にランダムかもしれない。

座席は長机4つで1グループといった感じで、終始各グループで会話がなされており、完全に静まり返るということはなく、待合室は1日を通じて和やかであった。

 

開始~日中

9:00を過ぎ、採用担当者から一日の流れと、長いのでリラックスして過ごすよう伝えられる。
コロナ禍という事情もあるのでどうなるかと思ったが、待合室では自由に飲食、会話もろもろが可能で、本当にリラックスして過ごすことができた。
待機時間は基本的に各机でおしゃべりしていた。


そしてまさかのトップバッター。
担当者と一緒に部屋を出て、指定の部屋に向かうよう伝えられる。

「トップバッターだけど、緊張してますか?」
「以前に話したことある方だと思うので、リラックスして挑んで下さい。」
「それでは頑張って。行ってらっしゃい!」

呼ばれて待合室を出ると、毎回こんな感じで送り出された。
採用担当者の方とは既に面識があったが、本当に優しくて物腰の柔らかい方で、彼に救われた受験生も多かったんじゃないかと思う。

各面接については、後述。

他の受験生も驚いていたが、テンポがとにかく早かった。
午前中に面接3回、面談1回。
午後に面接1回、面談1回。

 


面接

面接官は全員面識のある方だったため(総合職の事前面談/官庁訪問、一般職の事前面談を通じて)、かなり落ち着いて話ができた。
初対面でなく、トータルで20~30分そこらであっても、話したことがあるというだけで人間はだいぶ緊張を解かれるようだ。
事前面談の際にそこそこ踏み込んだ話をしていたせいか、逆にこの日はあまり踏み込んだことを聞かれず、答えに詰まることはほとんどなかった。(面接官の方々が一人の受験者のことをそんなに覚えているとはとても思えないが)

 

質問一覧

・この一ヶ月どう過ごしていたか?
・併願先とウチ、両方受かったらどうする?
・短所について、これは長所のようにも思えるけど?
・短所について、どう対処している?
・周りからどんなキャラだと思われている?
・志望動機
・全国転勤についてイメージはできている?
・どこの地方に行きたいとかある?
・民間ではどんな仕事していた?
・(↑に続けて)じゃあ〇〇について知見があるんだ?
・年齢的に新卒の子たちとは離れてるよね?そういう人は多いから問題ないけど、それなりに覚悟してほしい、大丈夫?(出世に関することかと受け取って返事をしたが、もっと多くの意味が含まれていた気がする、詳細は不明)
・部活、サークルについて
・そこでの役割
など

他の受験者とも情報交換したが、大学での研究、仕事の理解度等について踏み込まれたという人はいたものの、どれも想定できる範囲のものであり、さほど厳しい面接は行われなかった。

 

面談

面接とは異なり、待合室の一角をパーティションで区切って行われるもの。
選考に関係ないエリアで、職員にいろいろな相談ができる。
面接の合間に2回行われた。

 

聞いたこと

・県庁と国般の職域の違い
・実際に従事してきた仕事について
・就職の際に、他の機関は併願していなかったか、国を選んだ判断基準は何だったか
・実際に働いてみて、どうか
など


座談会

一般職の職員4名と話す機会も設けられていた。
座談会で職員から聞いたことをそのまま面接に利用することもできるので(自分はそれでかなり救われた)、他人がする質問への回答も集中して聴いておくと吉。

 

昼食

12:00~13:00まで1時間の昼休憩。
食堂へ行ってもよし、売店で買ってきて待合室で食べてもよし。
自分は昨年の経験から持ち込んでいたほうが良いと思ったため、おにぎりとパンを持ち込んでいた。
自分のグループでは持ち込みがもう一人いたため、売店で買ってきたものを待合室で皆で食べることになり、他のグループの持ち込みの人も合流してわいわいした。
他のグループはほとんど食堂に行っていた。

 

面接終了~退館

何回やりました?俺まだ4回だ...人によって違うのかな?などとざわついている内に全体の面接が終了、時刻は16:30。
面接回数はほとんどの人が4回、多い人は5回だったらしい。

結果のフィードバック準備が整うまで、待機命令。

そして17:45頃に終了告知。
一人ずつ呼ばれ、部屋を出ていく。
呼ばれる順番は、番号順とかではなく五月雨で、早いほうが良いとか悪いとか、分からない。

切られる人は、もしかしたらその時点で、何かあったら連絡します的なことを言われて終了だったのかもしれない。
生き残った人は、別室に呼ばれ、そこで面接官からフィードバックを受ける。


自分は10番目いかないくらいに呼ばれ、退室。
採用担当者から、それとなく結果を伝えられ、指定の部屋に行くように指示を受ける。


昼に面接をやっていた部屋で、前に置いてある椅子に座って待機。
後から来た人とひそひそ声で雑談していると、部屋から受験者が出てきて、入れ替わりで入室。

「今日はお疲れさまでした」
「今日は4人と面接をしていただきましたが、全員の評価が非常に高いです」
「今県庁の合格をもらっているようだけど、正直なところ、今志望度はどのくらい?」

正直、少し迷っています。
ですが、現場に近い場所、政策作りに近い場所、どちらでも仕事をするチャンスがあるのは非常に魅力的に感じており、やはり国の方が志望度は高いです

「そうですか、もし今ここで、決断をしてもらえたらお伝えしたいことがあるのですが」

~~~

と、まぁ詳細は省くが、大人()な会話がなされた。

人事院面接もがんばって、バカなことはしないように、などなど忠告を受けて退室。
部屋の前にいる受験者たちに挨拶して、18:00頃に退館。

 


正直迷っている自分としては、なかなか心揺さぶられるイベントだった。
結構強引なことするなぁと思ったが、そもそも官庁訪問で禁止されている囲い込みという領域で話を持ちかけてきた以上、言うべきことは言うべきだし、就活なんてお互い諸々の事情を分かった上でのジャブのかまし合いだと割り切ることにした。

めちゃくちゃ嬉しかった。
昨年もクリアこそしたものの、最終面接進んでいいよ程度の感じだったため、官庁訪問でもやはり評価ランク付けはされるようだ。
筆記の自己採点してないけど、ボーダーギリだったらダメだろうなぁと思いつつ、帰路に付く。

スピーディだったし、公開処刑がなかったためか待合室は終始和やかだったのであまり疲れていないと思ったのだが、電車で座った途端に気を失って、気付いたら最寄り駅のすぐ手前だった。

家族に報告して、喜んでくれたのが何より嬉しかった。

 

感想

官庁訪問までの過ごし方が超大事です。

上記したが、自分は総合職の選考、説明会、セミナー等々でこの一年霞ヶ関に足繁く通っていた。

それによる場所への慣れ、人への慣れが結果につながったと思っている。

試験当日だけが本番ではありません。